先日、久しぶりに観に行った展覧会、
美術館「えき」KYOTOのキスリング展。

入口までの通路には、、
セピアカラーに印刷された数々の写真
名前以外は、ほとんど知らなかったキスリング。
解説をかいつまむと…
エコール・ド・パリのひとり、「モンパルナスのプリンス」と呼ばれ、
社交的で、面倒見のよい人柄で、家族や友人に恵まれ
画家としても順風満帆の人生を送られたそう。
キュビスムの影響を受けつつ、前衛やシュールでもない、
レアリスムに裏づけらた作品…
…独自のスタイルがある女性の肖像画、個性的な静物画…
豊かな色彩あふれる哀愁を帯びた作品で
広く人気を博していた。。。
ちなみに、唯一知っていた作品がこちら…

「リタ・ヴァン・リアの肖像」(1927)
実物ではなく、図録の写真をずいぶん前に見ただけなのですが、
黒柳徹子さんを彷彿させる女性がとても印象的。
今回の展覧会では、残念ながら出ていませんでしたが…
今回の注目は、チラシやポスターになっている
伊勢丹の包装紙のようなチェック柄ワンピースに身を包んだ女性。

「ベル=ガズー<コレット・ド・ジュヴネル>」 (1933)
ドキッとするほど大きな画面で、
バックの鬱蒼とした植物が不気味。
解説には、奥ゆかしい可憐さ…とあったけれど、
それよりも怖い印象が強くて。。。
キスリングの描く女性は、不安定さを抱えてるように見え、
物憂げで、生活感がなくて、独特の雰囲気。
初めてのキスリング、興味深く観て回り…

気に入った「ミモザの花束」と「サン=トロペでの昼寝」
のポストカードを買って帰りました~

さて、アートのある日は、スイーツもある!?

オリジナルのチョコ・クランブル・ケーキ。
スクエア型で焼いて切り分けました。

クランブルの下に見えるのは、
チョコレートプラスジャム。
この配合やジャムの種類は、今後の課題です。。。
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- 2020/11/02(月) 23:59:59|
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今年は新型コロナウィルスの影響で、
春から色々な展覧会が中止や延期になっていました。
再開してからもなかなか足を運べなかったのですが、
ようやく気になっていた「京のくらし――二十四節気を愉しむ」展を観に
京近美に行ってまいりました。

所蔵品から精選された数々の絵画や染織、陶芸、金工等の工芸品が、
二十四節気に当てはめられ、ジャンルを分けず季節ごとに並んでいました。
ひとつの節気に10点前後の作品。
暮らしに息づく行事や祭り、そして、
自然…草花や生物、季節の移ろい、
芸術と密接に関わっている京都を感じながら
会場をまわると、季節を順に辿れます。
最初に入ったのは
立夏の部屋

福田平八郎の 緑青が鮮やかな清々しい「竹」
平八郎作品は、この「竹」のほか、
夏至の「鮎」、
処暑の玉蜀黍を描いた「清晨」と3点出ていました。
いきなり季節がとびますが…
こちらは
冬至、ちょっと意外な…

…池田満寿夫の作品「二重富士」
ガラスの映り込みが残念…
それから
立春、秋野不矩先生の「残雪」

抑えた色づかいの中、力強さが春に向かう
明るさが感じられる好きな作品です。
春分…楽しそうな「夜桜之図」 村上華岳

… … …
会場を一巡、一年をめぐりました。
今の時季は
白露、
白露の作品のうち、ひまわりを描いたこちら…

山口華楊の描いたタイトルずばり「白露」
夏から秋にかけての物寂しさを感じます。
こちら、白露の食卓。

栗おこわ。
(市販の栗の甘露煮をつかったものですが…)
白露の行事には、重陽の節句がありますが、
別名、菊の節句、栗の節句ともいうそうです。
- 2020/09/19(土) 23:59:59|
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招待券をいただいて、
楽しみにしていた この春の美術展…
コロナウィルスの影響でことごとく中止になりました。

▼ 没後65年 モーリス・ユトリロ展
~パリが生んだ苦悩の画家
(2020.3.18~4.6 京都高島屋)
▼ an・an 創刊50周年記念展
~生きて、愛して、歌って。
(2020.3.7~4.5 ( 「えき」美術館)


▼ 京都 祇園祭 特別展
~町衆の情熱・山鉾の風流
(2020.3.24~5.17 京都文化博物館)
(an・an展にいたっては、最初の方は開催されていたので、
実に残念。。。)
緊急事態宣言も全面解除され、
色々制限つきで、ミュージアムも再開されるよう…
今までとは違う形でもどってくるのでしょうが。。。
何はともあれ、アートが日常に戻ってくる、のは嬉しいことです。
さて、
きょう5月25日は「プリンの日」だとか。
5月だけでなく、25日はプリンの日…とも
毎月25日…というと天神さんなのですが、
前に作ったリングプリン~

バニラビーンズがむらになって、
汚れのように見えますが。。。
しっかりかためのカスタードプリンです。
- 2020/05/25(月) 23:59:59|
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京都髙島屋グランドホールにて、
「京都の若冲とゆかりの寺―いのちの輝き―」展を
観てまいりました。

細見美術館、それからいろいろな寺院に所蔵されている
若冲作品。
子年の初め、入り口には「鼠婚礼図」の中から
4匹のねずみが…

宴の最中、右は、酔っぱらって尾を引っ張られて到着するねずみ。
左は、宴の最中、迎え出るねずみに、お酒をつぐねずみ。
墨だけで描かれたねずみの宴の様子が
なんともかわいらしくて…

あと、屏風の群鶏図、
こちらも墨の濃淡だけで迫力ある鶏、鶏、鶏…
彩色鮮やかな画も多い中。
今回は、水墨作品が印象に残りました。

若冲の生家は、
錦通りにある青果問屋(枡屋)と言われています。
蔬果図(野菜や果物の画)もとても魅力的。
若冲は、野菜の中では何が好きだったんやろ?
(描くほうも、食べるほうも…)

この前、買ってきた、いろいろの野菜をを前に
考えたり…
- 2020/01/20(月) 23:59:59|
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みんなのミュシャ展、
京都文化博物館に観に行ってきました。

サブタイトル「ミュシャからマンガへ―線の魔術」
時も国境も超えて、ミュシャは、マンガや
いろいろなデザインの中に今も息づいているのを
目の当たりに…
久しぶりに数々のミュシャを観て、
その人気と普遍性を再確認して気がします。

展覧会場、入った所の壁面、
みんなが写真を撮りつづけていて、
ちょうど、人並みが途絶えた一瞬に撮れました。
3点ほどあった撮影OKのうちの1点、

女優、サラ・ベルナールの演劇のポスター
「ジスモンダ」
ミュシャは初めて手がけた"伝説"のポスター。
これで、一夜にしてパリ中にミュシャの名が知られるようになったそう。
急ぎのポスター依頼を受けた印刷所に、たまたま居合わせた
ミュシャが作った…という話の真偽はさておき、
このポスターを、サラがたいそう気に入り、独占契約をして、
その後、ミュシャはサラのポスターを次々と発表して
ポスター界の寵児になったのは事実です。
全体の抑えた色合いの中
衣裳のアラベスク様の柄や背景のモザイク模様、
心惹かれる色柄構図…
さて、アートのある日はスイーツも…♪

キャラメルナッツケーキです。
キャラメル味のアーモンド、くるみを上にのせた
バターケーキ。

濃いめのブラックコーヒーとよく合います。
- 2020/01/13(月) 23:59:59|
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久しぶりの国立国際美術館です。

「ウイーン・モダン~クリムト、シーレ 世紀末への道」展

チラシもポスタ―も入口も…
クリムトのブルーグリーンの女性…
「「エミーリエ・フレーゲの肖像」

今年2月に行った京近美の「世紀末ウイーンのグラフィック展」でも
画像を張り付けていました→
「世紀末ウィーン…」 
クリムト「エミーリエ・フレーゲの肖像」1902
写真撮影OKだったので撮ってきました。
このエミーリエさんは、クリムトの恋人。
そして、エミーリエさんはこの絵が気に入らなかったとか…
衣裳が強調されて、着ている人物の方は実在感が希薄。
そのちぐはぐな感じ、
なのですが、インパクト大。


いろんな細部が気になって…。。
さておき、美術館を出ると、たちまち黄昏時に。
ここからは、
中之島界隈のクリスマス・ライトアップ
市役所正面のイルミネーションファサードから…

イルミネーション通り~

今の通りを反対から~

橋もライトアップ


夜の中之島公会堂

こちらは、日本銀行だったような…?

御堂筋、銀杏並木のイルミネーション。

先ほどの、エミーリエさんの衣裳を彷彿させる
色合い。
そして、なんか気になる
木と背景のビル壁面。

・・・
アートとイルミネーションを満喫の一日でした。
そして、チョコレートケーキ。

ウイーン伝統のザッハトルテとはまた違うのですが、
チョコレートの濃いケーキ。
サンドしたチョコクリームは、ラズベリー入りです。
- 2019/12/06(金) 23:59:59|
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京近美に展覧会「円山応挙から近代京都画壇へ」
を観に行ってまいりました。

紅葉も終わりかけ、
冬の装いになるつつある風景の中、
パネルは動物画です。
チラシは絢爛豪華!
応挙寺とも呼ばれる、応挙とその一門の襖絵等がたくさんある
大乗寺。

大乗寺の襖絵の立体的な展示の迫力からはじまり、
生き生きした風景、写実的な草木、
リアルな動物群に、美人や仙人の画などなど…
応挙とその流れを汲む円山・四条派の画家たちの
様々な作品を堪能。
【すべては応挙にはじまる】というコピーをあちこちで
感じつつ、観て回りました。
4階のコレクション展でも、そこから連なる色々な作品が…
撮影可だったものから、撮ってきたものの一つ
池田遙邨「朧夜」
抒情的…

竹内栖鳳「「海幸」

食材というより、
鯖の皮目のガラの美しさ、海老の殻の色合いに
感嘆。
観終わった心地よい疲労感で外に出て、
17時過ぎの師走の空。。。

さておき、
海老の一品。

海老と青梗菜の中華炒め。
ブラックタイガーなので、
残念ながら(?)、加熱前は 黒っぽい殻でした。
- 2019/12/04(水) 23:59:59|
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京都の大丸ミュージアムで
かこさとしの世界展を観に行ってまいりました。

新聞記事を見たり、行ってきた友達の話を聞いたりして
昨日最終日に滑り込み!
だるまちゃんもからすのパン屋さんも大集合!
というコピーそのまま…

…入口に入るまでのスペースで、かこさとしさんのいろんなキャラクターが
迎えてくれました。

私が最初に読んだのは
『だるまちゃんとてんぐちゃん』
たちまち、だるまちゃんシリーズの虜になりました。
他にもいろんな絵本の原画…
お人柄が伝わってくるエピソードもいろいろ…
かこさとしさんの魅力が詰まった会場でした。
読んでみたくなった絵本も…
また、改めて読みたい絵本も…
* * *
こちらは、絵本タイムのおともにもよさそうな珈琲ケーキ。
全体にコーヒーの色と風味、
スクエア型にアーモンドスライスを散らして
焼き上げました。

中には、ラムレーズンを刻んだもの、
ところどころ、フリーズドライのコーヒーの粒々が
ほろ苦いアクセントです。
- 2019/11/19(火) 23:59:59|
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日本の素朴絵展、
龍谷ミュージアムで観てまいりました。
チラシからも伝わってくる
ほのぼの感が会場のあちこちから~~
「素朴絵」≒ゆるくて味のある表現で描かれた絵画。
色々な時代の様々な形式の素朴絵が、
ゆるい かわいい たのしい 美術…という
謳い文句そのままに。。。

緩やかさ、おおらかさが、独特の不思議なとぼけた味わいを
醸し出して、ほんわかした気持ちで観て回りました。
近年人気のゆるキャラ、
ゆるキャラの登場は21世紀になってからですが、
多くの人に愛されるゆるさは、日本の美術史に古来
あったのだなぁ…と思うのです。
撮影用の背景があったけれど、残念ながら一人だったので
背景だけを撮っています。

こちらは、一対の掛け軸「雲水托鉢図」から
列をなす修行僧を配してあります。
「雲水托鉢図」は絶妙のゆるさ加減で断トツ人気だそう…

(ちなみに、南天棒さんという臨済宗のお坊さんが
大正期に描かれたとか…)
限られた時間内で駆け足で
観たのがちょっと残念…でしたが、
心なごむひとときでした。
こちらは、先日作ったプリン。

昔ながらの作り方で、
昔ながらのプリンの型で
ひっくり返していただく
素朴なプリンです。
ゆるく。。。おいしい。。。
- 2019/11/13(水) 23:59:59|
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ドレス・コード? [着る人たちのゲーム]展、
京都国立近代美術館で観てまいりました。

会期前から、上右の赤いポスターをあちこちで見かけていましたが、
どういう展覧会なのか、よくわからず…(?_?;
ちなみに、下の空色の方は、英語版。
どちらも、観る人に問いを投げかけているよう…

「昔から、ファッションには暗黙のルールがある。
ほかにも、駆け引き、あるいはゲームにも似たコミュニケーションが存在する…
ネット社会となった今や、ファッションとのかかわり方も
いろいろ変化している…
わたしたちの装いの実践(ゲーム)7について見つめ直す」
服装のコードをとりまくいろいろ、着る人・見る人の関係性、さらに
衣服を通じた私たちと社会のあり方を問い直す…というようなコンセプト。。。

入り口の18世紀のフランス宮廷の衣裳から、
スーツ、ブランドとのコラボ、写真などアート 等など様々いろいろ。。。
芸術作品とコラボしたものも ありました。

こちらは、ウォーホルのキャンベルスープ缶のワンピ―ス。
そして、こちらは。。。
- 2019/10/07(月) 23:59:59|
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